辣が勝って、クミンが香る。鼻が通る辛さ


今日の昼は担担麺。御徒町と末広町の間にある「らーめん藪づか」へ。この日は空席がまぁまぁあって、すんなり入れました。券売機は新一万円札が使えるのが地味にあり
がたいです。店主は相変わらず寡黙(そう)でワンオペ。おそらく一度に二杯までしか作らない様子で、目の前の丼に集中してます。回転より仕上げ。注文は味玉担担麺、1,060円。丼の中央に赤い辣油の海、上に白髪ねぎと青菜、そして味玉がどんと座ってます。見た目の段階で、今日はもう勝ちの日確定。一口目で分かります。痺れ(麻)よりも、辛味(辣)が勝るタイプ。ただし辛さが前に出すぎない。辣油の角が立ちすぎず、全体としてバランスがよいと思います。この“角が立たない”感じは、ナッツとごまのペーストが厚みを作っているからだと思います。自家焙煎した落花生、ごま、カシューナッツを独自配合でペーストにしているとのこと。辣の上に、乳化したコクが乗っています。カレーっぽい肉みそが、この担担麺のもう一つの主役です。最初は塊として存在し、混ざるにしたがってスープに深みが出てくる。店の説明によれば、牛豚ひき肉をトマト、赤だし味噌などで味付けし、クミン、コリアンダー、山椒などで香り付けしているらしい。なるほど、カレーっぽさの正体はクミンだ。時間とともに味が“完成”していくのが面白い。丼の中で後半が強くなるタイプ。麺は自家製麺。群馬県産国産小麦100%の低加水中細麺だという。ストレートで、辛さと油を受け止めつつ、最後までへたらない。味玉の黄身具合も秀逸。とろけるというより、少し温めが入ったゼラチン寄りのしっとり。辛いスープの中で甘さを残します。食後に残るのは、舌の痛みではなく香り。鼻が通る系の辛さで、気分が整います。今日は周囲に鼻水をすする人もおらず、変に刺激が立っていないことを確認できました。こうして、この日も味玉担担麺できっちり仕上がりました。